ちゃりカンパニー、徹底したメンテ対応で店舗拡大
2020年01月01日
「バイチャリ」など中古自転車店を運営するちゃりカンパニー(東京都港区)が快調だ。徹底したメンテナンスを心がけ、店舗を拡大。国内で30店舗に迫る勢いだ。自社ECを開設するなど販路拡大も進める。
自社ECはクララオンラインとの合流で実現
同社は2013年創業。18年にクララオンライン(東京都港区)の子会社となった。取材した19年11月時点では全国26店舗、さらに12月12日に秋葉原に新店舗を開店し、来年も既に2店舗の開業が決定している。
拡大の背景にはロードバイクのブームと、同社の徹底したメンテ対応がある。リテールチームリーダーの斉藤郁生氏は「ロードバイクが若い層にも広がり、通勤通学で使われるようになった」と振り返る。現在でも業績は安定しており、18年度はロードバイクを中心に6.5億円を売り上げた。
リテールチームチームリーダー 斉藤郁生氏
こだわりは徹底したメンテナンスだ。初心者にも安心してもらうため「買い取ったら全体を洗車して油を完全に落とし、再度注油する。パーツも手で磨く。そうした部分で信頼を頂いている」(斉藤氏)
こうした細部へのこだわりはECサイトにも見て取れる。「これまでヤフオク!をメインにしていたが、自社ECサイトを立ち上げたことで画像の拡大ができるなど使い勝手が良くなった。現在はFC店に撮影時の指導を行っている」(斉藤氏)。
来年以降は、普及の進むeバイクの中古市場流入を睨んでおり、電動自転車専門店の拡大も検討している。
第478号(2019/12/25発行)6面