Googleマイビジネスに注目、実店舗必須の集客ツール
2020年01月03日
イチオシ集客
実店舗の集客ツールとしてGoogleマイビジネス(以下、GMB)が注目されている。GMBはGoogleマップ上やGoogle検索の上位に店舗や会社の情報を掲載でき、自然検索よりも上位に表示されるメリットがある。各店舗の事例を交えて使用方法を考察していく。
コールが毎月40件
全体の2割強底上げ
「反響がすぐに現れて驚いた」とリユース店「スリーエス」を展開するAKINAI(神奈川県横浜市)の吉田藍無社長は話す。鶴見の店舗では直近30日間で、コールが43件、ルート検索が62件、webサイト流入が48件あり、導入以前のコール全体数を2割強押し上げたという。同店では2ヵ月前からGMBの運用を始め、説明文、添付写真、業態説明を書き込み、口コミへの返信も開始した。
リユース店「カエルファクトリー」(運営:KAERU Factory 神奈川県座間市)を営む佐藤洋行社長は「マニアックな商材を投稿すると問合せがよくある」と話す。佐藤氏は船の船外機や釣り用のボードを買い取った際に買取事例としてGMB上に投稿したところ、ともに横浜のお客から買取の問合せがあったという。
時間管理がカギ
仕組みはカレンダーで
「新規店や小規模店舗は絶対にやったほうがいい」とGMBの運用を勧めるのは買取店を東京・神奈川に7店展開するアシスト(神奈川県大和市)の西川心二社長だ。同社の八王子店にはGMB経由でひと月58件のコールがある。
アシスト 西川心二社長
西川氏は、同業他社が費用や労力を費やすSEO対策や広告と異なり、GMBは低コストで運用できると説明する。またGMBに乗り出していない業者がまだ多いと見ている。「すでに飽和状態のSEO分野よりもまだ手薄な店舗も目立つGMBの領域に注力したほうが遥かに有益だ」(同氏)
西川氏はGMB担当者に欠かさず運用してもらうために、担当者のGoogleカレンダーに「Googleマイビジネス口コミ返信:15min、投稿:25min」といったタイトルで予定を入れ込み、さらに日報で業務を振り返ることで運用が途切れないように仕向けている。「業務自体は容易だが継続が難しい。タイムマネジメントが胆だと思う」(同氏)
ポイント
・マニアックな商材の投稿で検索ヒット狙う
・運用の継続にはGoogleカレンダーが効果的
第478号(2019/12/25発行)10面