読者の声を紹介するこのコーナー
異なる業態の代表の方からコメントをいただきました
≪テーマ ★ 新年の抱負≫
東京郊外の住宅地で骨董店を営んでいます。今年の抱負を一言でいうと、「骨董の間口を広げる」ということですかね。
昔は骨董と言うと、江戸とか明治とかの古いもので、陶器・掛け軸・置物、あるいは茶道具のようなものを指していましたが、今は古いというだけで売れる時代ではありません。
平成生まれの若者にとっては、昭和30〜40年代のものも十分に骨董なんですよ。ですから、今年は骨董という概念を押し広げて、鑑賞用だけでなく、実用にも使える商品の買い取りを増やしていこうと思っています。
具体的な商品名を挙げるのは難しいのですが、例えば昭和の趣のあるランプなどは、モダンなリビングでも実用かつ鑑賞用としても使えますよね。あるいは、名のある作家のものでなくても、普段使いにくい食器とか。
実際の生活の場で使うイメージがわきやすく、一般の人でも手が届く価格のものを揃えて、店にある商品の回転率をあげていくのが目標です。
東京都稲城市
レンガ骨董倶楽部
榊原雅彦代表
編集部より
骨董の概念は時代や人によって変わるのですね。勉強になりました。
335号(2014/01/10発行)14面