ビィ・フォアード、自社荷と混載し輸出代行 コンテナの空き 他社に提供
2020年02月12日
海外への中古車輸出業を手がける『ビィ・フォアード(東京都調布市)』は新たに、国内企業向けに国際物流代行サービスを開始した。名称は「ポチっと物流」(仮)。同社はすでに年間16.6万台の中古車を海外輸出しており、この流通路を活かす形となる。
船便に加え航空便にも対応
同社は越境ECでの中古車販売をメインの事業に据えるが、NVOCC(船を持たない物流業)も行っている。同社が1月より開始した国際物流代行サービスは、中古車を積む際に生まれる空きスペースを他社が使えるようにしたもの。海外の約200地域に配送が可能で、コンテナに入ればサイズ不問、簡単なトラッキングも対応する。
送料は「従来の2掛けか3掛けくらいなら可能」(山川博功社長)。個人・法人ともに利用可能だ。「ベルリンの壁が壊れた時ぐらいのインパクトだと思ってほしい」と自信を見せた。過去に卓球台をザンビアへ輸出した際は、従来より輸送費を70%下げたという。
山川博功社長
同社はアフリカ向け輸出が54%を占め、特にタンザニア・ダルエスサラームが好調。現時点ではキャパシティの関係から徐々に取引先を広げていきたい考えで、将来的には国内から海外へ、国内便と同じ程度の手軽さで利用できるシステム構築を目指す。
第481号(2020/2/10発行)3面