アニエル、中古社交ドレスの出品請負 中高年から好評
2020年02月27日
中古の社交ダンスドレスを委託販売する『アニエル(東京都豊島区)』は、自社ECサイト上への商品の出品方法を追加し、中高年から好評を得ている。「面倒くささ」が出品のネックになると判断し、出品に伴う煩雑な作業を請け負う「おまかせ出品コース」を3年前に導入。今では出品方法の6割を占めるまで成長した。
おまかせ出品コースは、同社に商品を郵送または店頭持ち込みするだけで出品が済むという委託方法のこと。通常、同社ECサイト上で販売を委託する際に生じる、写真撮影や商品の説明文、試着希望者への郵送対応などの煩雑な業務を同コースは請け負う。
「うちのメインターゲットは中高年。フリマアプリのようにユーザーに細かな作業を任せるよりかは、できるだけ面倒くささを省いたほうが良いと思った」と瀧澤怜奈社長は導入背景について説明する。同社は一昨年に実店舗をオープンさせ、お客とのリアルな接点を持ったことで同出品コースの認知を拡大した。
瀧澤怜奈社長
通常コースだと手数料は10〜15%程度。一方でおまかせ出品コースだと成約金額が3万円以下だと手数料が1万円、5万円以下だと1万5000円、10万円以下だと2万円、10万円超えだと20%と割高になるが、多くの客は手数料を気にしないという。「アプリが身近な世代と比べるとやはり中高年には出品の手間がネックだったと思う」(瀧澤社長)
第482号(2020/2/25発行)3面