日本骨董学院、「査定ができるバイヤー育成」を目指し骨董鑑定講座開始

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日本骨董学院、「査定ができるバイヤー育成」を目指し骨董鑑定講座開始

2020年03月12日

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創立26年で古美術・骨董の鑑定方法などを指導している『日本骨董学院(東京都千代田区)』は3月から、リユース従事者向けの新たな講座を開始した。450分で骨董鑑定の基礎を学び、査定ができるバイヤーの育成を目指す。

これまで趣味や、趣味の延長線で起業を目指す受講者が多かったが、近年の先行き不透明な景況感を踏まえ、リユース事業者や買取店の店員などの受講生を増やしているという。

学院長の細矢隆男氏は、「骨董はブランド品と違い、これを覚えればいい、という明確なポイントがありません。新しい物ではないため合理的な新古の見極めが極めて重要で、査定結果を伝える際に歴史的な側面などの知識も大切」と話す。こうした骨董の基礎を、90分5コマの450分と、メールでのフォローで伝えていく。

細矢隆男 学院長細矢隆男学院長

講座内容は、陶磁器、伊万里磁器、茶碗、掛軸、刀剣の鑑定と鑑賞のポイントを教える。実物の骨董品・古美術品を手にしながら講座を行なわないと理解できないため、基本的にマンツーマン体制で、同氏が蒐集した骨董を教材に講座を行う。最短1日で受講することも可能だが、複数日に分けての受講を推奨する。

「茶碗の持ち方や刀剣の抜き方にもマナーがある。こうした基礎から学べば、骨董通の買取希望者からの信頼も得られます。地方にある骨董商のもとで自分が何十年も学んで来た集大成を伝えたいと思っています」(細矢氏)

第483号(2020/3/10発行)2面

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