インターナショナル・オークション・システムズ、絵画の出張買取 法人相手に査定額億超えも
2020年03月18日
『インターナショナル・オークション・システムズ(東京都品川区)』は「総合美術買取センター」の屋号で、17年頃から絵画の出張買取を中心に買取事業を展開。個人・法人からアート・骨董を買取り、オークションを中心に販売する。
親会社にあたるアールビバンは36年にわたり絵画の販売を行ってきた会社で、ジャスダックにも上場している。取扱うのはクリスチャン・ラッセンやディズニーなど、インテリアアートと呼ばれる商材が中心だ。
インターナショナル・オークション・システムズは10年設立、17年ごろから生前整理・遺品整理ブームに乗り、買取事業に参入している。自社のウェブやリスティング広告、「ヒカカク」などのポータルサイトから集客し、出張査定を中心に買取。法人の場合は「役員室に何十年も掛けられたままの70〜80年代の絵画買取が決算期を中心に多く、50枚の買取で査定額が億を超えたこともある」と、責任者を務める伊藤一生氏は話す。
オークション
絵画の鑑定はプロでも難しいようだ。アーティストやサイズが同じでも、絵の種類によって取引額が大きく異なることも多い。アールビバンがもつノウハウや、現場での絵画販売経験をもとに査定を行い、国内外のアート市場に販路を確保することで、急増する競合に対抗している。
第483号(2020/3/10発行)7面