にわとり文庫、60~70年代古書からサブカルチャーに見る再熱の可能性
2020年04月06日
売れる商品リサーチ
各店舗で売れる商品は異なる。この企画では店舗を直撃して聞き出してみた。個性的な商品が並んでいる。
西荻窪で古書を販売する『にわとり文庫(東京都杉並区)』では、にわかに60~70年代の古書がトレンドとなっている。
同店では一時期、70年代の日本を収めた写真集が米国人の間で人気だった。森山大道氏やアラーキー(荒木経惟氏)などの作品だ。だがそろそろ次のブームが来る可能性があると田辺浩一店長は見ている。
「希望的観測なところはあるが、60年〜70年代の漫画・音楽雑誌は特に人気になるのでは。当時のサブカルチャーは今見ても羨ましいくらいに自由。店に来る今のアジアの若者はこうしたアバンギャルドなものを選ぶ印象があります」(田辺氏)
同店のカタログに掲示された
60~70年代にかけての漫画の数々
同時代の古書はこれまで国内の団塊世代の間でブームが起こったが、そろそろ若い層を中心に再熱する可能性があると田辺氏は踏んでいる。
第484号(2020/3/25発行)16面