ジラフ「magi」、トレカ専門のフリマアプリ カード店と提携し真贋を提供
2020年04月14日
トレーディングカード専門のマーケットプレイス『magi(運営:ジラフ、東京都中野区)』は、3月11日に「あんしん取引」機能をリリースした。本人確認済みユーザーに対し真贋機能を提供する。真贋はトレカ店「カードラッシュ」を運営する『RUSH(東京都千代田区)』が行う。
magiは19年4月にリリースし、月間流通額1億円ほど、ユーザー数は10万~15万で推移。「2億~3億円をかけ、YouTubeを活用したプロモーションを行ったこともあり、『デュエルマスターズ』などの流通額、取引数は最大手になっているはず」(ジラフ 麻生輝明社長)
ジラフ 麻生輝明社長
取引成立したカードをRUSHに送り、カードブランド毎の担当者が鑑定。偽物と判別した場合は取引自体がキャンセルとなり、鑑定料は徴収しない。現在、売買ともに本人確認を済ませたユーザー同士が利用でき、購入者は利用料金として商品価格の5%を支払う。
真贋機能を強化する背景には、一部トレカの価格高騰と、偽物の流通がある。トレカの中でも「知名度」「状態」「希少性」が高いほど価格も上がり、数十万〜数百万円の価値を持つものも現れた。こうした希少トレカの偽造品は、写真で見るだけでは判別できないほど精巧なものもあると麻生社長は語る。プロによる鑑定を経て取引することで、マーケットプレイス上の取引での偽造品流通を根絶したい考えだ。
今後は購入者が希望すれば一律で真贋を行える仕組みづくりを目指す。
第485号(2020/4/10発行)4面