REPRO-PARK、伊ダウンブランドの公式修理店 純正パーツ用いて
2020年05月23日
知っておきたいリペア
リユースをとりまく環境で、今「リペア」の存在感が高まっている。注目すべき企業を紹介する。
ダウンジャケット等の修理を手掛ける『REPRO-PARK(東京都渋谷区)』が修理依頼を集めている。昨年末には「タトラス」の公式修理店として認定され、純正パーツによる修理が可能となった。
同社はダウンジャケットを中心に、レザー、スニーカー、ニットの修理を行う。昨年9月から本格稼働し、年末には月600件の問い合わせがあった。
修理はすべて職人の手作業で行われる。「技術のない修理工場だとパッチワークのような補修になることもある。修理跡が目立たない丁寧な仕上がりが強み」(大西永修社長)。また別の色や柄のパーツを使い修理ることも可能で、カスタマイズの楽しさも訴求する。
左:大西永修社長右:永福啓太ディレクター同社のオリジナルバッグを持つ
修理依頼は「タトラス」や「モンクレール」が中心。また米国「ザ・ノース・フェイス」も人気を集めており、比例して修理依頼が増えている。修理依頼時は、リプロパークの製造する専用バッグを購入し、修理したい製品を入れて発送する。修理後には、専用バッグと共に修理品が持ち主に戻される。「余計な梱包を減らすサスティナブルな観点と、日常的に使ってほしいという想いからコストを掛けて製造している」と大西社長は話す。専用バッグのみの販売も開始しており、露出増で認知拡大を目指している。
修理費用はダウンジャケットの場合、小さい穴等の接着補修は約5000~8000円で修理期間は2週間程度、大きな破れなどのブロック補修は約1.5~2.2万円で1ヵ月程度。
第487号(2020/5/10発行)18面