every、スマホ修理で直営35店 インセンティブで人材惹きつける
2020年05月23日
知っておきたいリペア
リユースをとりまく環境で、今「リペア」の存在感が高まっている。注目すべき企業を紹介する。
スマホ修理店「iPhone修理救急便」を展開する『エブリー(神奈川県相模原市)』が順調だ。すでに都市部に35店舗を運営する。アイフォーン修理店としては異例の直営展開により、有用な人材獲得に繋がったことが要因。
スマホ修理店が躍進した理由は、1坪あれば出店できること、アイフォーンの高性能化に伴う買い替えサイクルの長期化、そして流通するスマホに修理再生品が増え、購入当初からバッテリーが劣化している等、修理需要が高まっていることの3つが挙げられる。
その中で同社が成長の原動力としたのが人材だ。「頑張りを評価されたい人材が弊社のインセンティブの仕組みを知り、来ている」(藤本昭社長)。FC展開を行う事業者には、大手を含め成果を評価する仕組みが未整備なため、より評価を求める経験者が集まりやすいと話す。エブリーは基本給のほか、売上に応じてインセンティブを支給。1日30万円程度を売上げる好調店の場合、スタッフの手取りは50万円程度となる。
藤本 昭社長
また、直営とすることで卸業者を通さず修理部品の直輸入ができ、ボリュームディスカウントが利くため価格面で有利だ。同社は昨年、新宿ルミネ内に出店。以降、商業施設からの出店依頼も多く、今後も都市部への店舗展開を進める計画だ。
店舗は0.6坪から10坪まであり多種多様だ
第487号(2020/5/10発行)18面