ソラビト、中古建機ネット競りが活況
2020年05月29日
中国・ベトナムの会員増える
ソラビト(東京都中央区)が運営する中古建機売買サイト「オールストッカー」のネットオークションが、中国やベトナムなど海外バイヤーから注目を集めている。新型コロナウイルスの影響で新品流通が滞るほか、現地参加型のオークションの中止が続き、日本からネット出品されている中古機械の需要が高まっている。
オークションのページ
オールストッカーには、常時出品されているものから購入できるタイプと、定期開催されているビッドアップ式オークションの2つがある。オークション出品の場合、売り手はソラビトか同社のパートナー業者に実地で鑑定してもらうことができ、レンタル業者や建設業者からの出品が増えている。
現在、オークションで買われていく建機の7割が海外に流れており、徐々に経済活動の再開を見せている中国や、コロナの新規感染者を抑え込んでいるベトナムなどからはバイヤー会員が増えている状況。4月以降、新規会員全体では1日あたり約20人ペースで増えている。既に全会員は1000人を超え、先日行われたオークションでは100件以上の入札の末、890万円以上の価格で落札された建機もあった。
「日本の建機の場合、10年以内に使い終えてリユースされるため、海外のものと比べても良質。今需要が伸びていることから、月1回だったオークションを4月より月2回に増やし、流通額も2倍程度伸びている」(青木隆幸会長)
オークションの開催日は5月27日、6月10日・24日まで決まっている。現在、リユース業者の出品も増えているという。
第488号(2020/5/25発行)4面