《2・3月決算》上場リユース、大方が増収
2020年05月29日
コメ兵はコロナ禍で最終赤字に
上場各社の2・3月決算
決算月を2月・3月とするリユース上場企業の業績が大方まとまった。5月15日時点で8社が出揃い、うち6社が中古売上を前年より伸ばしていることが分かった。営業利益では、衣料やホビー、メディア等を扱う総合リユース系の多くが増益とした。ブランド系では最大手コメ兵が、営業益で前期比8割減となり最終赤字となった。消費税増税や新型コロナウイルスの影響を受けた。
ゲオHDは衣料や服飾等の販売を前期より26.2%伸ばし、増収とした。ただ、販管費増加で営業利益を前期より36%落とした。コメ兵はK―ブランドオフのグループ化により売上が加わったことと、個人買取の施策やセール、法人向け販売強化の効果で増収。だが、新型コロナで訪日客減等が影響し赤字となった。同じくブランド系の大黒屋HDも店舗販売が15%落ち、減収に至った。総合リユース系では、トレジャー・ファクトリーは増収増益。家具を除きオールジャンルで販売が前期を超えた。ハードオフは上期、既存店売上が前期を超えたが、9月以降は台風による一部店舗の休業や、消費税増税、暖冬が影響。利益率の高い衣料品等が不振で、最終的には増収減益だった。買取王国はファッションが前期を割ったが、工具の売上が前期より倍増するほか、ホビーが好調だった。最終的には増収増益だった。
また、テイツーは中古トレカやホビーが伸長し中古売上で増収。シュッピンは中古カメラや時計が順調推移し、全体では増収だった。尚、ブックオフGHD、ワンダーコーポレーション、ワットマンは決算発表が遅れている模様。
第488号(2020/5/25発行)5面