エボレボ、農機具のシェアリング開始
2020年06月28日
高齢従事者と初心者をマッチ
エボレボ(東京都渋谷区)は6月8日、農機具のシェアリングサービス「アグリコム」を開始した。農機具の稼働時間の短さに注目し、主に高齢農業従事者と農業初心者をマッチングさせていく。
アグリコムのビジネススキーム
同サービスは、使用頻度の少ないトラクターなどの農機具を、1~30日の期間で貸し借りできるよう設計している。同社はレンタル料の30%を手数料として受け取る仕組み。取扱商品はトラクターやコンバイン、田植え機などで、レンタル料の目安としては1週間トラクターを借りた場合で10万円前後だとしている。
東京、九州、北陸など全国ですでに30名近くが登録しており、今後は登録者の少ない貸し手の開拓を進める。農協と協力して行う説明会やイベントへの出店などを通して、全国の農業従事者への認知を呼びかけていく。
「トラクターは新品で購入すると500万円近くするが、日本でのトラクターの1年辺りの稼働時間は平均して40時間と言われている。新規就農者に対してそれをシェアに回すことで、貸し手にも借り手にもメリットがある」(小山孝司CEO)
小山孝司CEO
今後は農家が使用する一部建機の取扱も検討。また中古農機具の出品受付にも前向きだという。
第490号(2020/6/25発行)3面