Chrono24、高級時計マーケットプレイス相場回復
2020年06月28日
欧米や香港で取引増加
高級時計専門のマーケットプレイス「クロノ24」(独・カールスルーエ)の相場が回復しつつある。3月に大きく下落した時計相場が回復基調にあり、取引成立件数はコロナ前より13%ほど伸びた。
クロノ24は降級時計のマケプレだ
クロノ24は高級時計専門のECとして03年より運営。現在は47.5万本以上の時計が出品されている。コロナショックで相場が一旦下落し、日本国内では回復していないが、欧米や香港では回復、または回復の兆しがあるという。
広報を担当するコミュニオン(東京都港区)の山内敦副社長は要因を金の価格高騰に伴う中古高級時計の相場回復と、個人投資家の株から実物への投資先移行があると推測する。「不動産などリアルな物への投資に興味を持った方が当サイトを閲覧する傾向にある。中古品が新品より安く、かつ購入後に価値が下がらない、という魅力も有り、これからもユーズド品に注目が集まるでしょう」
クロノ24上では、コロナ前後でオーデマ・ピゲのロイヤルオークや、オメガのスピードマスター、ロレックスを中心に価格が安定、または上昇している。
同サイトの月間訪問者数は900万人程度。国内ではコメ兵、ギャラリーレアなど85法人が出品を行っている。中古比率は4割程度で、伊、独、米国などの欧米諸国が中心。セラーは販売の際、価格の5%を手数料として支払う仕組み。
第490号(2020/6/25発行)3面