ドライブスルーで接客 対面最小限に
2020年07月06日
質預かりや宝石修理にも
三光質店
客の8割が利用 昼休みや通勤前に
三光質店(栃木県栃木市)では2018年末からドライブスルーを開始し、1日で10名ほど来店する客のうち、7~8割が利用していく。
ドライブスルーは買取や質入れに対応。車で窓口に横づけすると、スタッフが現れる。商品や身分証の手渡しや書面の記入などを車内にいながら済ませられる。常連がよく利用し、新規の場合は30代以下の女性が多い。
同店は幹線道路沿いに面しており、近くにはイオンモールや警察署もあり、用事のついでに車で寄るお客が多い。3年前の店舗移転に伴って「栃木の車社会という土地柄」に即した取組としてドライブスルーが始まった。昼休みや開店前後、終業後の時間帯によく利用される。
「窓口でのやりとりであれば、店内での盗難に意識を向ける必要がなく、こちらも気楽。」(サービス担当 中里徹氏)
三光質店の中里徹氏がドライブスルー接客をする様子
アトリエフィロンドール
「見られたくない」を解消 40~60代女性が利用
宝石店のアトリエフィロンドール(静岡県浜松市)では5月半ばからドライブスルーで貴金属の買取と修理の受付を開始。40~60代の女性が、週に5~6名利用していく。
流れとしては、同店の駐車場に到着後、電話をすると車までスタッフが品物を受け取りに来る。20分から1時間程度で査定を終え、電話で査定結果を報告。成約すれば車まで代金を渡しに行くというもの。
人目を避けられる買取手法としてもニーズがあるという。同店はブライダルリングを販売しており、買取希望者の中には、購入目的の客の存在を気にかける客もいた。
「車社会である浜松では今後も要望があるのでは」(サービス担当 渭原賢明氏)
サービス担当 渭原賢明氏
第490号(2020/6/25発行)16面