コメ兵、新宿にレディス店オープン
2020年07月08日
新しい生活様式の店づくり
KOMEHYO SHINJUKU WOMEN(東京都新宿区)
6月5日、新宿駅東口に「KOMEHYO SHINJUKU WOMEN」がオープンした。
地下1階から4階までの1400平方メートル超のフロアには、9500点もの商品が並ぶ。人気のシャネルのヴィンテージファッションも約100点揃えるなど、ファッションに力を入れた店づくりとなっている。
新宿駅東口には買取とジュエリー・時計の「KOMEHYO SHINJUKU」と「KOMEHYO SHINJUKU MEN」があり、同店のオープンにより3店舗体制が整った。
以前の新宿店では、ブランドバッグやジュエリーなどのイメージが強く、衣料品も販売していることが認知されにくかった。
新しくオープンしたこの店では、1階の路面フロアに、バーバリーやコムデギャルソンのアパレル、バレンシアガやプラダなどのバッグを陳列。カジュアルな雰囲気にし、20代後半以降の若い女性もターゲットにしたい考えだ。商品の見せ方も、気軽に手に取って触ってもらえるよう、ガラスケースに入れる商品の数を減らした。
アパレルも多く、カジュアルな印象の1階
オープン商品として、シュプリームとルイ・ヴィトンがコラボしたトランク「Malle Courrier 90 Trunk」(販売価格1300万円)も展示されていた
「商品の情報はECサイトからも得ることができます。リアルな店舗でしか提供することができないのは買い物の楽しさ。それを意識したフロアづくりをしています」とマーケティング統括部営業企画部長の吉田浩之さん。
什器もシンプルなものにし、主役である商品が映えるようにした。この店舗では買取フロアは設けず、買い物に集中できる空間になっている。
1階にはポップアップストアのスペースも設置。コスメなど同店の客層に合った商品紹介に利用してもらい、来店のきっかけを増やしたいと考えている。
1階のポップアップストアのスペース。オープン時には1990年後半から2000年前半にHERMESのデザイナーとして活躍したMARGIELAのコレクションを展示
オープンに先駆け、コメ兵で初となるオンライン接客も実施。新しい生活様式に合わせた接客方法を模索している。
4階はエルメス、シャネル、フェンディなどのバッグのフロア
3階はシャネルなどのアパレルのほか、ルイ・ヴィトンのバッグコーナーも充実
2階は海外ブランドのアパレルやサンダルなどを数多く陳列
地下1階のジュエリーのフロア。ショーケースの中央にスタッフが入るスタイルにはせず、その分、商品を多く陳列している
新しい生活様式に合わせて、オンラインでの接客
コメ兵では店舗休業中にオンライン販売に注力。電話注文を含めた純通販は、売上金額で前年比135%、点数で180%。中でも、ECに不慣れなお客からの「電話注文」の件数は、前年比220%と大幅に増えた。宅配買取も新規利用件数が1.5倍(2019年4月と2020年4月の比較)と大幅に増加している
6月5日のオープン以前に、非対面型のオンライン接客を導入。一部の顧客を対象に、スマホのカメラで店内を写し、スタッフはお客の顔を見ながら案内していた。一足先に内覧してもらうことで、来店のきっかけにつなげていた
マスクの着用や消毒、検温を呼びかけるボード
各階のレジ前にはお客同士が間隔を確保できるように床にマークを設置
お客とスタッフが対面するレジや個別のブースにはビニールカーテンを設置
入口専用ドアと出口専用ドアを決め、出口専用の場所からは入れないようにした
店舗データ
- ●オープン/2020年6月5日
- ●商品点数/約9500点
- ●店舗面積/1432平方メートル
- ●商品構成/衣料品約4200点、ヴィンテージ約200点(内シャネル約50点)、バック・小物約2100点(内ヴィンテージシャネル約50点アパレルブランド除く)、宝石・時計約3000点
- ●スタッフ数/約40人(アルバイト含む)
第490号(2020/6/25発行)17面