三郷オークション、LINEでリモート競り落札価格は1.8倍
2020年07月14日
古物市場データ
緊急事態宣言下はLINEで競り リアルより相場が1.8倍に
三郷オークション
毎月第4木曜は小物を競る
「密接・密集にはそれぞれが注意するように。何かあれば、すぐにまたリモートに切り替える」。会場内で中島晃一会主の声が響く。多数のバイヤーが集う道具市場でも、コロナ対策と隣り合わせの運営が続いている。
『三郷オークション(埼玉県三郷市)』は6月、2ヵ月ぶりに手競りを再開した。緊急事態宣言を受け、4月半ばから5月の間はリモートでの開催に移行。LINEに商品画像を掲載し、コメントを通じて落札額を受け付けた。 手競りでの物量の半分程しか捌けないが、1品あたりの落札相場はこの間、手競りよりも1.8倍程度伸びた。他所の市場が休会していたことや、手競りを継続する市場への出入りを不安視するバイヤーが新たに流れてくるなど し、需要が集まったためだという。
第491号(2020/7/10発行)14面