コロナ時代に注目を集める「入札方式」
2020年08月05日
第71回 コロナ時代に注目を集める「入札方式」
収束が見えない新型コロナウイルス。本コラムを執筆している7月中旬現在、東京都で連日100~200名を超える新規感染者が出て話題となっています。世界的にみると、新規感染者数は7月に入ってから200万人以上増えているそうで、日常が落ち着きを取り戻すのはまだまだ先ですね。
そうした背景もあって、前回前々回と紹介したネットオークションが台頭する中、リアルでも"密"にならないオークション形態として「入札方式」が注目を集めています。私どもが主催するRKグローバルオークション(以下、当会)でも、6月から入札方式での競りを開催し、買い手と売り手、双方から様々な声を聞くことができました。今回は入札方式について、実際に私どもが運営してみてわかったことをもとにお話します。
非対面のメリット、対等勝負も
まず入札方式とは、買い手が事前入札を行い、入札金額がもっとも高かった人が落札者となるシステムです。運営形態は古物市場によって様々ですが、商品の下見はリアル会場で行い、それを踏まえて入札するパターンが多いでしょうか。入札内容の集計は古物市場の運営スタッフが行い、落札結果が直接買い手と売り手に伝えられます。
第492号(2020/7/25発行)17面