コロナを追い風にキャンプ需要、巣ごもり反動で外出意欲
2020年09月18日
キャンプ用品に特需
「巣ごもり」反動で外出意欲
新型コロナウイルス下でのレジャーとしてキャンプなどのアウトドアが注目されている。旅行などの遠出を避け、近場で密を避けられるのが人気の理由だ。初心者やファミリー層が需要を押し上げており、割安なレンタルや中古品の販売が活況だ。各社商機の拡大に期待を寄せている。
「トレファクスポーツ」は、8月の店頭売上が昨対で2割増した
初心者、家族層が需要を押し上げる
トレジャー・ファクトリー(東京都千代田区)が展開する中古のアウトドア・スポーツ用品等を扱う事業「トレファクスポーツ」は、8月の店頭売上が昨年に比べて2割増加した。
8月は例年旅行シーズンに当たるが、コロナの影響で自粛ムードが生じ、遠出しなくても楽しめるキャンプに流れたという。店頭には初心者の顧客が多く来店し、テントや、ランタンなどの低単価で初心者向けの商品がよく売れた。「トレファクスポーツ事業のEC売上は、6、7月には昨対の2倍」(鶴田敦事業長)と話す。
ゲオ(愛知県名古屋市)のアウトドアリユース事業「セカンドアウトドア」も好調で、5月以降は昨年を上回る売上を継続している。埼玉や千葉など関東圏は堅調な伸びを見せ、北海道などの地方の店はそれ以上に著しく伸長したという。「明確な数字の公表は控えるが、かなりの伸び。特に来店が増えたのがファミリー層。若いカップルや旦那さんのおつかいで来た女性客などを見受ける」(武田功一ストアディレクター)。バーベキューグッズやテーブル、椅子などの売れ行きが良く、自宅でアウトドア気分を味わえる需要にも一役買っていそうだ。
第495号(2020/9/10発行)24面