気になる店
猫が店長?の無人古書店空き家を有効活用し話題
コミュニティスペースを運営するそらにじひめじ(兵庫県姫路市)がこのほど無人古書店「二階町三番地書店」を開店した。施設の移転に伴って使わなくなった空き家を有効活用している。なんと猫の「はるたん」が店長を務める日もあるという。
猫店長のはるたん
ジャンルレスに800冊
4.5畳という店内には蔵書は約800冊。古書の平均価格は300円~400円。ジャンルは小説や実用書やノンフィクションなど様々だ。実店舗を持たず付近の店舗に古書を置いて営業する陽(あきら)文庫の在庫を置き、また「貸し棚」として一人あたり月額1000円~2000円で誰でも本を販売できるシステムを採用した。貸し棚はすでに3人が利用し、最大25人分まで対応。そらにじひめじの世話役だいすけさんによると「店の蔵書を代表するような古書は例えば『うつ病の真実』や『やめられない ギャンブル地獄からの生還』など。社会で生きづらさを抱えている人を支えられるようなものを置いていきたい」と話す。
来店あればスマホに通知
支払いには専用の箱と、ペイペイとauペイを用意。クレカを使いたい場合は二軒隣にあるそらにじひめじの事務所で対応する。また防犯システムには防犯カメラ1台と動作検知システムを導入して誰か来店した際には担当者のスマホに通知が届くようにしている。
第508号(2021/3/25発行)12面