「海外の2次流通」【番外編】イギリス留学生が振り返る、英国の古着事情とは?

検索

「海外の2次流通」

「海外の2次流通」【番外編】イギリス留学生が振り返る、英国の古着事情とは?

2021年04月15日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

馬渕勇貴

初めまして!2019年10月から2020年4月までイギリスのエセックス大学に留学していた馬渕勇貴です。コロナの影響で4月に帰国し、現在は就活をしながらリサイクル通信の記事校正やSNS運用を手掛けています。

留学していた大学はコルチェスターという町にあるのですが、この町は英国の歴史上最古の町とされていて、1070年頃に建てられたコルチェスター城が現存しています。またロンドンから電車で1時間と、田舎ながらアクセスもいい町です。

コルチェスター城

英国でも古着販売は盛ん

イギリスで古着といえば、ロンドンです。中でも東ロンドンが盛んで、ブリックレーンと呼ばれるエリアがヴィンテージ品で有名です。リバプールストリート駅という大き目な駅から徒歩圏内です。

ブリックレーンを和訳すると「レンガ通り」になります。名前の通り雰囲気は独特で、車がなんとかすれ違える程度の狭い通りに、赤茶色や黄土色のレンガでできた、3階建て程度の建物が立ち並んでいます。

壁には様々な絵が描かれており、またストリートミュージシャンも多く、様々なアートが混合した世界になっています。また、大きな規模のお店がほとんどです。日本のコンビニの4倍くらいでしょうか。どのお店も古着だけで複数の階層を持っていたり、階層自体がとても広かったりします。また、店舗数も多いです。

ブリックレーンで有名なお店2つと、ヴィンテージ品が揃うマーケットを紹介します。

古着以外も豊富に揃える店「ATIKA」

一つ目は、ATIKAです。地上と地下の2階建てで、5部屋あり、古着を中心に家具、古本など2万点以上のアイテムを扱っています。

取り扱う古着のブランドもAdidasやDickies、Levi'sやLacosteなど幅広く、価格も20〜40ポンド(3000〜6000円)が平均的です。

店舗はスポットライト照明が数多く並び、部屋ごとに壁の色が塗り分けられるなどポップな雰囲気があります。

メンズ・レディースのトップスを中心に服が陳列されている他、シューズやポスター、観葉植物も販売されています。

地域最大級の古着店「BEYOND RETRO」

二つ目は、BEYOND RETROです。ロンドンに数店舗を展開し、ブリストル、ブライトンなど周辺都市にも店舗があります。

店内は非常に広く、約2万点の古着を取り揃えています。古着の取り扱い規模で言えば、ブリックレーンで最も大きいのではないでしょうか。取り扱っているブランドもAdidasやNike、Levi'sから、CoachやGuess、Ralph Laurenなどの高級ブランドまで、幅広いです。

価格も20ポンドから40ポンド(3000円~6000円)のものが多いです。また、通年セールをしており、セール対象であった場合5〜20ポンド(700〜3000円)程度で買うことができます。

40店舗以上の店舗が連なる「BRICK LANE VINTAGE MARKET」

BRICK LANE VINTAGE MARKET とは、ブリックレーンの地下に存在する大きなヴィンテージ店のマーケットです。

地上にある階段から足を踏み入れると、40店舗以上のヴィンテージ店をめぐることができます。古着を中心に雑貨、レコードなどのリユース店が所狭しと並んでおり、軽食を販売する店舗もあります。

古着は主に1920年から90年代のものを取り揃え、取り扱うジャンルもカジュアルからフォーマル、軍服、ワークウェアなど、非常に幅広いです。価格帯も20ポンドから50ポンド、またブランドによっては100ポンド(1万5000円)を超えるなど、お店の数が多いので、選択の幅も広いです。

日本の古着店と比較して

コルチェスター

まず、規模が違います。日本の古着店は小さかったり1階建てだったりする場合が多いですが、イギリスの場合、2階以上あったり、店内が非常に広かったりします。

また、店舗数においても、なかなか日本で複数のお店が集合しているマーケットは珍しいのではないでしょうか。また日本よりカラフルな商品ラインナップで、派手な色使いの古着が目立ちます。また、外装も内装もレンガ造りのため、お店自体の見た目や雰囲気も日本よりレトロな雰囲気があります。

実際ブリックレーンに行き、古着の多さに圧倒されました。行く先で新しいものに出会い、結局決めきれずに何も買えないという状況に陥りましたが、初めから買いたいものを定めておくと必ずと言ってもいいくらいそれに出会えると思います。価格も、例えばアディダスが日本円で2500円くらいで購入できるなど、リーズナブルなものが多い印象でした。

また雰囲気も良く、最寄りのリバプールストリート駅という大き目の駅を出るとレンガ造りの建物と近代的なビルなどが混在した独特な町を歩くことができ、ブリックレーンに足を踏み入れると、ハリーポッターのワンシーンような日本人のイメージする、レンガ造りで狭い道の両側に店が並んでいるような光景が広がります。

更に、ストリートミュージックや壁に描かれた絵など様々なアートに触れることができるため、歩いているだけで楽しめます。ロンドン中心部ほどではないですが、レストランが多く、古着店以外の店舗も充実しているため、観光目的でも十分楽しめると思います。

まとめ イギリスの古着巡りは「ブリックレーン」が間違いない

イギリスで古着を探すなら、東ロンドンのブリックレーンが間違いないです。お店の数も規模も圧倒的で、一日で決めきれないほどのアイテムに出会うことができます。

またそのまま街並みを見たり食事をしたり、ロンドンの中心部に観光に行くことができたりするので、観光面も充実しています。イギリスに行く際にはぜひブリックレーンへ足を運んでみてください。

WEB限定記事

Page top
閉じる