「古本市場」のテイツー(岡山県岡山市)がIT開発を手掛けるクラスメソッド(東京都千代田区)と協業し、LINEアプリで使えるポイントカードを開発した。LINE上の「ミニアプリ」機能を活用することで、来店客はポイントカードを持ち歩かずに済む。
「LINEミニアプリ」
会員証をペーパーレス化
LINEから簡単に会員証を表示できる。公式キャラ「よしおくん」の姿も
- LINEミニアプリのメリット
- (利用者)
- 新規アプリのダウンロードが不要
- 紙媒体のポイントカード持ち歩きが不要
- 機種変更時もLINEアカウントで自動引き継ぎ
- (導入企業)
- LINE経由で最新情報配信が可能
- 購買履歴をもとにした個別クーポン配布が可能
新規アプリDL不要でLINEに機能を追加できる
「ミニアプリ」導入企業は、利用者に対して決済や予約、ポイントカードなどの機能やサービスを提供できる。LINE(東京都新宿区)が昨年より積極的にアナウンスを開始した新しい機能で、各企業のポイントカードやネット注文の仕組みを、LINEから簡単に追加できる。
これまで必要だったウェブサイトへのログインや、App StoreやGooglePlay等のアプリストアからアプリのダウンロードが不要となる。また機種変更時のポイント残高もアカウントに紐付けられるため移行はスムーズで、ポイントカードを持ち歩く必要もなくなる。こうしたメリットから、クラスメソッド社にもLINEミニアプリに関する問い合わせが相次ぎ、ITエンジニアのスケジュールは飽和状態だという。
テイツーは2月より、同社運営の「古本市場」などで使える全店共通ポイントカードとしてミニアプリの導入に踏み切った。もともとあった会員証をペーパーレス化するためにLINEの活用を検討しており、LINE社から「LINE Biz Partner Program」の「Technology Partner」に認定を受けている同社に案件の紹介があったことが開発までの経緯という。
第509号(2021/4/10発行)8面