下北沢に古着店の新店ラッシュ、コロナ禍においてなおその勢いは衰えない
2021年08月18日
下北沢に、古着店の新店ラッシュが続いている。コロナ禍にもかかわらず、その勢いは衰えない。
小田急電鉄・京王電鉄による下北沢再開発も進行中で、街そのものの様相も大きく変わる。今、下北沢の古着店で何が起こっているのか、取材した。
下北沢、古着店の出店増加
好立地物件の空きや古着店密集が要因
出店が増加したメイン通り
- 増加要因
- (1)駅周辺に古着店が密集
- 古着店巡りがしやすく、新規客を獲得しやすい。
- (2)好立地の空き物件
- コロナの影響で好立地にあった飲食店などが撤退。
- (3)学生など若年層が多い
- 周辺に大学が多いことや、若年層の古着ブームから集客に繋がっている。
GRコーポレーションが作成したマップ
「古着目当てに下北沢に来る若い人がすごく増えていて、集客が見込めます。新店を出しても売上が立つ。既存店と食い合わないんです」。そう話すのは、デザートスノー(渋谷区恵比寿)鈴木道雄社長だ。
同社が下北沢で展開している古着店は全部で12店舗(US古着のデザートスノー5店舗、国内古着のミクモ6店舗、エリア22Gateway1店舗)。今年6月にオープンした8坪のエリア22Gatewayは、US古着でも700〜1500円ほどの低単価の商品を揃える。来年の春にも同店をもう1店舗、下北沢にオープンする予定だ。
「3年前までは3000円くらいで買えたUS古着が5000円位まで上がっていきています。このままでは若い子達がファッションを楽しめない。今後は少し安めの価格帯が狙い目だと思っています」(鈴木社長)。
第517号(2021/8/10発行)18面