メルカリ、初の通期黒字「売上高は前期比39.1%増」「純利益57億円」
2021年08月31日
フリマアプリ大手のメルカリ(東京都港区)は8月12日に、21年6月期の通期決算を発表した。売上高1061億円と前年比39.1%の成長となり、同社初の通期黒字となった。純利益は約57億円。コロナによる巣ごもり消費と、投資の一時的な鈍化が要因となった。メルカリJP事業においては流通総額(GMV)は7845億円で、前年比25%の成長となった。
GMV25%成長、7845億円
Q1からQ2にかけ、広告宣伝費等を抑制した一方で、エンタメ・ホビー領域、スポーツ・レジャー領域が伸長し黒字化。今後は日米以外の国への展開を進めるとともに、子会社としてEC事業等を行うソウゾウ、暗号資産事業を行うメルコインを設立し、新規事業の模索も進める。
国内メルカリ事業においては中高年世代向けの利用促進や、利用者個人に向けたアプリ側の提案機能を強化することで、新規と既存の双方を伸ばしGMVを前期比20%以上高めたい考え。来期の業績予測は、戦略的投資を行うため非公表としている。
第518号(2021/8/25発行)6面