ドンドン×ハンジロー僕たちのM&A
毎日ピンチ、でも倒産はしたことない!?古着で一世を風靡するドンドンアップ(岩手県盛岡市)岡本昭史社長による凄絶ノンフィクション体験記の第15回。
メリットだらけの明るい未来!?
(前回までのあらすじ:憧れのカリスマ「ハンジロー」を絶対M&Aすると決めたドンドン。無理は承知で資金繰りに奔走し、人生最大の買い物に向けて交渉も重ねていく。ハンジローとのコラボは両者にとって大きなプラスになると固く信じ、夢はドンドン膨らんでいく・・・)
家賃比率が高くて赤字が多かったハンジローは、売り場を半減させれば黒字化しやすい。またドンドンダウンは、平日の集客が圧倒的に強い。要するに、もしお客が買ってくれなかったとしても「平日に常にお客がたくさん来る」仕組みがある。しかも「買取査定」の待ち時間はハンジローとドンドンの店内をお客が回遊してくれるし、「買取査定」が終了しお客はお小遣いを手にするのだから、買ってもらえるチャンスも増える。
さらには、ハンジローの既存のお客の洋服を買い取ることでお客のタンスが空になり、さらなる購買につながるなんてホントに一石五鳥。ハンジローM&Aのメリットを整理すると以下5つに集約されます。
第518号(2021/8/25発行)20面