買取専門店「買取大吉」のFCと直営店展開で事業を拡大しているのが、エンパワー(東京都新宿区)だ。コロナ禍にも関わらず、21年9月期の売上高は前期比65%増の109億円。増井俊介社長は「勝負の2年」と語り、今期の売上高は2倍近くの伸びを目指す。規模をいかしTVCMや異業種企業との提携にも力を入れている。
「買取大吉」65%増で売上109億円に拡大
規模を活かしTVCMを開始コメダ珈琲と買取で提携も
エンパワー 増井俊介社長
出張・催事買取の専門部署を発足
── 9月に迎えた決算で売上がかなり伸びたようですね。
増井 まだ確定していないですが、前期比165%の109億円になりそうです。
── 好調の要因は。
増井 店舗で言うと、直営店を28店舗出店し112店舗になりました。また、去年10月に専門の部署を立ち上げ、出張と催事買取の強化を図ったのも寄与しています。SDGsを耳にする機会も増えていますし、コロナで高齢の方の生前整理や終活に関する引き合いが増えています。現金をお渡しする商売なんで、不況になればなるほど社会的なニーズが強まるかと。
第523号(2021/11/10発行)9面