「メルカリショップス」に出店した古物商のホンネとは?
2021年12月22日
今秋にリリースされた「メルカリショップス」。1900万人と言われる会員向けに販売が行えるとあり、既に多くの古物商らが出店している。法人販売が正式に可能となり、他のECモールなどとの違いも見えてきた。そこで、出店した古物商に手応えを聞いた。
「機能不足」指摘相次ぐも
運用でカバー「売れる」の声
「誰でも簡単に売れるECを実現したい」。メルカリ子会社のソウゾウ(東京都港区)石川祐樹社長が目指したのは、ECで売れないと悩む事業者に向けた使いやすいECプラットフォームだ。
メルカリショップスの特筆点は、メルカリユーザー1900万人の会員基盤がある点だ。そのため「売れやすさ」に重きを置く。
総合リユース店を3店舗運営するリサイクルオフ(神奈川県川崎市)は、10月からメルカリショップスへの出品を開始し、200品以上を販売している。雑貨を中心に、従来ヤフオク!で売れず、古物市場に流していた商品の一部を、メルカリショップスに出品。これにより、販売単価向上の手応えがあるという。「ヤフオク!よりもメルカリショップスは問い合わせが多く、回転が早い感覚がある」(飯泉健次社長)。特に1万円未満の服飾雑貨が売れ筋だ。
第526号(2021/12/25発行)15面