リユース店で満足度を高める方法の1つに接客力の向上がある。その取組みは店作りから来店客との会話まで多岐に渡る。この実態調査では、今日からすぐ実践できるテクニックを中心に、全国各地のベテラン店長が編み出したノウハウをまとめた。
- 調査項目
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(1) 雇用形態の割合(2) 従業員数(3) 来店(利用)客数(4) 客層(5) 店舗形態(6) 商材(7) 売上(8) 制服の有無
セカンドストリート
- ●調査項目
- (1) 正社員5:P.A 28
- (2) 33人
- (3) 非公開(買取利用は平日60名、休日100名弱)
- (4) 地元住民
- (5) 店舗型
- (6) 総合
- (7) 非公開
- (8) 有り(エプロン)
近隣エリアの出張買取拠点も兼ねる
カウンターにスタッフ常駐、
常に接客体制保つ
セカンドストリートおゆみ野店(運営:ゲオHD、愛知県名古屋市)では、常にカウンターに人員を配置することで、再商品化と接客を両立する。
おゆみ野店は400坪の店内に7万点の在庫を置く総合リユース店。スタッフの過半数をカウンターに配置し、買取商材の検品など再商品化の作業と、店頭接客を行う。「スタッフには作業に没頭しすぎず、常にお客様対応ができるよう伝えています」と浜田航太店長は話す。
カウンターでは、来店客からの問い合わせに優先的に入る組、再商品化を中心とする組に分かれる。接客スタッフが持ち場を離れた際は、再商品化組が接客に順次入り、フロアの他スタッフもカウンターへ向かう。こうしてカウンターに常にスタッフがいる状態を作る。
セカンドストリートには身だしなみから再商品化に至るまで、詳細なマニュアルが用意されている。身だしなみでは、髪色の規定や動きにくい服装は控えるなどの基準がある。このマニュアルの徹底により満足度を高める。新人は約1ヶ月の研修を行う。接客風景を見て学び、店長とのロールプレイングに合格してから接客を行う。スタッフは商材ごとに8つの担当に分かれ、専門化を図る。
浜田店長は「個性を出すより、平準化を目指したほうが成果になる。基礎を徹底し、その上で工夫を加えています」と話す。セカンドストリートで8年のキャリアを積んでおり、1月に開催したゲオ社内の「バイヤーコンテスト」ではテストの成績と数値実績により1位に輝いている。
浜田航太店長
第530号(2022/2/25発行)12,13面