骨董の世界で、バイヤーやオークショニアとして活躍する原裕依子さん。ゼロから事業を立ち上げる行動力を持つ一方、繊細な心配りも忘れない。
手書きの手紙で「いいご縁」に感謝
- 縁
バイヤー・オークショニア
原 裕依子さん -
朝7時に出勤
自分時間も充実35歳。宮崎県出身。子どもの頃から鉱石などキラキラしたものが好き。大阪芸術大学時代、貴金属買取店のバイトがきっかけで、宝飾品バイヤーの道へ。大手貴金属商社での買取業務を経て、2011年9月縁に入社。買取部署の設立(2014年8月発足・10月始動)や、書画市 御堂會の立ち上げを任される。コロナ禍で時差出勤にしたところ、朝の時間が有効に使えることから、現在の勤務時間は7時から15時半。夕方からはクライミングやキックボクシングで汗を流す。休日は夫婦でキャンプも楽しんでいる。
堅苦しくない書画市に
「私、人の前に出る時でも、1ミリもビビらないんです」。美術・骨董品のネット販売を手掛ける縁(大阪府大阪市)の原さんはそう言って笑う。
2022年1月、自社の書画市「御堂會」で、女性としては珍しくオークショニアを務めた。普段は買取りや広告の制作なども行っている原さん。アクティブな女性が多い社風で、市場の雰囲気をよく知る原さんが自然とオークショニアを務めることになった。
心配だったのは人前に出ることよりも集客。「お客様が来ない悪夢を毎日見ていました」と話す。
第532号(2022/3/25発行)21面