「家具を月額制で提供する」。5年ほど前までありえなかった購入の選択肢は、今や大手企業も手掛ける新常識になりつつある。ソーシャルインテリアは早期から家具・家電のサブスクリプションに注目。21年、新たにアウトレット家具のECサイトも開始し、22年3月に約22億円の資金調達を行うなど事業拡大を進める。
サブスクで良い家具を手軽に購入
コロナでニーズ急増年率4〜5倍成長
ソーシャルインテリア(旧:サブスクライフ)
町野 健 社長
リース会社が所有権
メーカー直送モデル
── 御社はどのような事業を。
町野 家具家電のサブスク事業と、マーケットプレイス「サブスクライフ オフプライス」をやっています。サブスク事業のうち個人向けは「サブスクライフ」、法人向けは「ソーシャルインテリアオフィス構築支援」に分けています。どちらも月額制で新品の家具を買えるサービスで、期限が来たら交換・返却・継続のいずれかを選択できます。取扱額はYoYで4倍から5倍伸びてますね。600ブランド12万種類を揃え、法人だと1000社にご利用頂いています。また返却品は、「サブスクライフ オフプライス」で売却できる流れができています。
── サブスクリプションと、レンタル、リースとの違いは。
町野 クルマで例えると、レンタルは2日で8000円など短期利用向けだと思うんです。一方で自分のものってリースとかローンで買うじゃないですか。我々はリース寄りで、所有に近いものに対する課金体系です。
── 分割払いとは違いますか。
町野 分割払いは金利を取られますし、付帯サービスもないと思うんです。サブスクは定価以上請求しないし金利も取らない。回収も行う。レンタルとリースのいいとこ取りという説明をしています。
第533号(2022/4/10発行)9面