古着店のセント(広島県広島市)は広島の奥座敷と呼ばれる温泉地の湯来にこのほど店を構えた。「温泉地の古着店は全国でも初では」と店主の日垣拓也氏は話す。土地の雰囲気と店内の独特な空気感で、客の滞在時間は平均して1時間だという。すでに常連客もつき始め、今後はネット販売も検討中だ。
都会の店への問題意識
古着店には見えない外観
日垣氏は、前職も同じく古着店だが、市の中心部で働いていた。そこで「都会の古着店は客の滞在時間が短い」という問題意識を抱き、独立後はもっとお客がゆっくりできる店を持ちたいと考えた。そして自身もよく訪れていたという、温泉地の湯来町にて店を開くことを決意。同地域に住む知人を介して、民宿跡地の物件との縁を持ち、昨年末に開店した。
第533号(2022/4/10発行)19面