中古品EC販売の出品「ささげ」業務代行サービス

コロナ禍でECモールや自社ECサイトなど、オンライン販売を新たにスタート、強化する企業が増加傾向にある。新規、既存利用に関わらず直面することが、出品に伴うささげ業務や集客です。中でも「ささげ」業務は、人員や撮影場所などの問題から低～中単価商品の対応まで手が回らず余剰在庫となるケースもあります。そこで今回は出品・販売を代行してくれるサービスを紹介します。

導入する3つのメリットとは？

ささげ業務の内、スマホでの撮影や採寸の様子（グラムス）

ささげ業務とは何か？

ささげ業務とは、EC販売において必要になる商品情報の制作のことを指します。

「撮影」、「採寸」、商品の状態などを説明する「原稿」の頭文字を指しています。商品の写真やサイズ情報など、消費者が購買の意思決定を行うために必要な情報を提供することが目的となります。そのため、写真の撮影方法や加工の仕方などで、どれだけ利用者の購買意欲を高める演出ができるかが求められます。リユース品では特に商品状態や正規品なのかなど、新品と違い注意するべき点が多くあります。実際に商品を手に取ることができる店頭販売とは異なり、実物を見ずに購入まで行うため、正確な情報提供ができていなければ購入者との間にギャップが生じてトラブルや購入に繋がらないことが起こるため注意が必要です。

コロナ渦でのオンライン化推進により、リユース市場のECサイト参入が大幅に増加しています。しかし、ささげ業務に対する人員や運用ノウハウ、撮影を行う上での十分なスペースの確保など参入障壁があります。また、作業に手間がかかり時間を有するため作業時間に対する利益率が伴わず、単価が低いものまで手が回らずに滞留在庫となっているケースも多いのが現状です。

第536号(2022/5/25発行)10,11面