AIカメラで来店者の属性・行動を分析

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AIカメラで来店者の属性・行動を分析

2022年06月22日

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レジのデータから買われた商品や買った人の実態は把握できても、購買に至らなかったケースの要因はなかなか分析しづらい。そもそも、どれくらい来店数があるのかを把握できているお店も限られるだろう。そんな中、「AIカメラ」を設けて来店客の属性や行動を分析するリユース店の事例が出てきている。店内をどう回遊し、何に目を向けているかがわかれば、売り場の改善などにつながる。事例やツールを紹介したい。

「買わない顧客」からもデータ収集

「40代以下の販売機会損失が大きい」

AIカメラから分析できることAIカメラから分析できること

パナソニックの「ビューレカ」でキカペンタゴンのリユース店における人流を分析パナソニックの「ビューレカ」でキカペンタゴンのリユース店における人流を分析

AIカメラに期待される役割は、まず来店したお客の数をとらえ、そこから一人一人の年代や性別を把握しデータ収集するところにある。総合ジャンルの商品を扱うリユース店ならば、スーパーマーケットやドラッグストアと同じく老若男女が訪れる。ツールによってはお客が店内をどう回遊し、どの売り場に立ち止まり、どんな商品を手に取っているかの傾向までも分析できる。レジのデータでは見えなかった、買わなかったお客の行動までも分析できることで、販売機会損失の低減にもつなげられる。

スーパーやドラッグ店などに導入されているパナソニック ホールディングス(大阪府門真市)の「Vieureka(ビューレカ)」は、AIカメラを使ったシステムで、設置の手軽さやプライバシー配慮をウリにしている。カメラの設置近くに電源さえあれば使える。LTE通信ドングルを接続すれば無線通信に対応しLANケーブルも不要。ほかのパソコンとのつなぎこみも要らない。機器数を削減させシステム構成がシンプルな点(「エッジコンピューター」と呼ばれるシステムの本質でもある)が、導入の手軽さを象徴する。

三重県で大型リユース店を営むキカペンタゴン(三重県松阪市)では、ビューレカを設置して1年ほどが経つ。月商の1%程度のコストをビューレカにかけ、現在カメラを4台設置している。店舗は2棟の建物から成り、2フロアあるメイン棟の1階入口付近と2階に上がる階段付近にそれぞれ1台、別棟の入口付近に1台設けている。もう1台は、特定の売り場を見渡せる場所に設けている。

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第538号(2022/6/25発行)10,11面

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