Rationaloop（神奈川県横浜市）は「服の寿命を最大限に延ばす」をコンセプトに、古着の物々交換とEC販売を行っている。物々交換はこれまでに祐天寺や高円寺、原宿近辺で7回開催した。各回とも600～700着ほど揃え、20～ 30代の女性を中心に賑わいをみせたという。「原宿近辺で開催した際は学生客が多く、リピーターもいました」（田村龍之介代表）。参加者は1点以上の服の持ち込みと、2000円のチケットが必要。最大4点まで持ち帰ることができる。一部、独自ルートで仕入れた新品もあり、特にバックパックは完売間近なほど人気だという。ボタンが取れていたり糸にほつれがあったりするなどの破損品も回収可で、それらは使える部分を活用してリメイクし、販売する方針だ。
1回700着、若年女性に
田村龍之介代表
EC販売は「with Abandoned clothes」と題し、余剰在庫やリユース品を扱うサステナモール（運営：KOLテクノロジーズ、東京都渋谷区）で展開。廃棄場で引き取った古着をブランド名を伏せて出品している。ブランドを非公開にしているのは、ブランドで選別されることで動かない商品が出てきてしまうのを防ぐためだ。当初はセット販売のみだったが、利用者の声を受け現在は単品でも販売する。
第538号(2022/6/25発行)3面
