エアコン需要集中は梅雨明け?
2022年07月02日
材料高などを背景としたエアコンの価格高騰や品薄が報道されている。本紙がリユース品を扱う事業者に尋ねると、「中古も2割の値上がり。ただ需要爆発はもっと先」との意見が聞かれた。今夏は「ラニーニャ現象」で猛暑が続くとされ、エアコンに絡む需要が増しそうだ。エアコン掃除関連のサービス事業者によれば、外出増の影響で足元の依頼数は昨年、一昨年に比べ伸びていないという。
材料高で新品・中古も「2割値上がり」
外出増で"お掃除"気配りに薄れ
トミザワでは昨年から中古エアコンの取扱いを再開。写真にある売り場では、2017~18年式のものを2万~3万円台の価格で販売
半導体をはじめとする材料の不足や、中国でのロックダウンによる生産停滞などが要因となり、エアコンのサプライチェーンにも影響が及んでいる。
家庭・業務用における新品・中古エアコンを取り扱うほか、創業より電気設備工事を手掛けている元気でんき(愛知県名古屋市)の河口エレキテル社長によると、「今年製造された新品エアコンの一般小売価格は、同一メーカーのもので比べて、昨年製造の新品価格より2~3割程度高いと思われる」。
今新品が少ない
「一昨年は特別給付金の影響で、エアコンの売上高が史上最高に。昨年もたくさん仕入れたが一昨年以上には売れず、結果今年の在庫となっている。これがまた今年売れ始めている」
第538号(2022/6/25発行)13面