フランス発の中古のラグジュアリーファッションを扱うマーケットプレイスとして注目を集めているのがヴェスティエール・コレクティブ(以下:VC)だ。今年4月には日本法人を設立し、日本カントリーマネージャーとして就任したのが、元イーベイ・ジャパンの社長を務めた佐藤丈彦氏だ。国内外の展開について聞いた。
仏発のブランド品マケプレが日本法人を設立
元イーベイ日本代表の佐藤氏が就任
「日本のポテンシャルはものすごい」
ヴェスティエール・コレクティブ
佐藤 丈彦
日本カントリーマネージャー
日本の販売単価は
ダントツで高い
── まずヴェスティエール・コレクティブ(以下:VC)について教えてください。取扱高は約10億ドルとの話も聞きます。
佐藤 フランス発の中古ブランドファッションを扱うマーケットプレイスになります。CtoCから始まり、事業者の方にも出品頂いています。世界中に約2300万人の会員を擁しており、スタートアップの段階でこの数字は大きいと思います。
── グッチを持つケリングなどが出資していましたよね。
佐藤 そうですね。去年の9月にはソフトバンクからも出資頂いています。フランス発祥というのもありますし、ブランドとの関係性をしっかり作りながらやっているのは、他とは違うところだと思います。
── 日本の事業者による出品はどれぐらい。
佐藤 出品ベースではCtoCがメインのため、まだ全体のわずかです。ただ、動く物の中で見た場合、日本のセラーさんは、単価的にはダントツになります。また、これからの伸びを考えると、けっこうな数字にはなると思います。
第540号(2022/7/25発行)11面