古書店主に、思い出に残っている一冊を紹介してもらうリレー連載。第十七回目は「古書サンカクヤマ」の粟生田由布子さんの紹介で、「古書かいた」の和田健さんが登場する。
自分の心を見つめる時間
開高健
「舞台のない台詞
気ままな断片383」
文化出版局
私の思い出の本は開高健さんの「舞台のない台詞」です。この本は開高さんの著作の中から、格言をまとめたもの。私が新刊書店を辞める時に、同僚が贈ってくれました。
実は、私の名前の「健(たけし)」は、開高さんが由来。釣りとお酒が好きで、開高さんファンだった父が付けてくれました。それもあってプレゼントしてくれたのだと思います。
第544号(2022/9/25発行)23面