旭化成(東京都千代田区)が真贋判定のソリューション事業に乗り出した。微細な金属配線を印刷したラベルを独自に生産し、正規品に実装させる。流通過程においてラベルに専用デバイスをかざし、本物かどうかを見極めさせる。10月より順次、一部のハンドバッグブランドなどで導入される。将来的には中古品の買取査定時に使えるよう、リユース事業者へのデバイス提供も予定している。
ブランド正規品に「ラベル」実装
製品に実装したラベルに専用デバイスをかざすと真贋判定ができる。10月からハンドバッグブランドなどで実装開始
同社ではこのソリューションを取り入れるメーカーから製品の生産数を共有してもらい、必要数のラベルをメーカー側の生産工場に送る。工場では、生産時に製品自体や製品の外装にラベルを実装。事前に提供しておいたデバイスをラベルにかざし、出荷前の段階で製品1つずつに真贋判定をする。判定結果はブロックチェーンで管理されていく。またブランド側が持つ倉庫など、正規ルートでの流通過程においてもデバイスを提供し真贋判定をさせる。
第545号(2022/10/10発行)3面