「e☆イヤホン」の屋号で、新品・中古のイヤホンやヘッドホンなどオーディオ機器を扱うのがタイムマシン(大阪府大阪市)だ。新品主体だが、今期より中古品の取扱いを拡大。中古品構成比が2割超に伸長している。岡田卓也副社長に事業戦略と伸長の要因を聞いた。
新品と中古のイヤホン専門店で年商65億円
中古品構成比30%を目指す
店舗の拡大で買取りの間口を広げる
タイムマシン
岡田 卓也
取締役副社長
── 改めて御社事業について教えてください
4店舗運営と4つのモー ル、自社サイトで販売
岡田 「e☆イヤホン」の屋号で店舗を4店舗、自社サイトと楽天、PayPayフリマ、Amazon、auPAYマーケットと4つのマーケットプレイスに出店してEC販売をしています。小売販売中心ですが、輸入代理店や自社で修理部門、工場でメーカー機能などイヤホンやヘッドホンに関しては全て網羅したサービスを展開しています。前期売上は新品・中古合わせて全体で65億円になります。
── 新品主体ではありますが、今期より中古品を強化していくと。
岡田 そうですね。成長の要因にもつながってくるんですが、去年ぐらいから半導体不足が顕著に問題になってきています。さらにロシアとウクライナの緊張する世界情勢や過去に経験のない円安など外的要因が大きく、新品の流通がかなり不安定になっています。
商談で「新製品が出ます」「じゃあうちの在庫はこれぐらいで」と握った数すら入ってこなかったり納期が遅れたり。事業計画を立てていく上で、新品では計画がすごく立てにくい状況が去年から続いていたので、今期に関しては中古品を強化することにしました。
第547号(2022/11/10発行)9面