質業において欠かせないのが「質札」だ。この質札をデジタル化すべく、カドノ質店(東京都江戸川区)はスマホで質札を管理できるクラウドシステムを3年ほど前に開発。「7cloud(セブンクラウド)」として、複数の質店が導入している。今後は質業への参入を目指すリユース事業者へも認知を進めていく。
リ店へ「質」機能実装を支援
15年間、社内で内製したシステムを改良し続け、質店業務に最適化している
電子化された質札で
ペーパーレス化支援
質店においては、取引ごとに質札を発行し、お金とともに利用客に渡すことが質屋営業法第15条に定められている。利用客は請け出す際に質札を店頭に持っていき、現物と引き換える。
セブンクラウドでは、この質札をデジタル化。質店のペーパーレス化を支援する。店頭の端末で質の情報を入力すると、スマホアプリのような形で顧客のスマホに質札情報を表示できる。
導入メリットは来店客側と質店側の両方にある。来店客にとっては、質札を持ち歩く手間や、盗難・紛失のリスクがなくなる。
第547号(2022/11/10発行)12面