ファッションビルを運営する丸井グループ(東京都中野区)がリユースの取組みを加速させている。丸井錦糸町店では積極的なリユーステナント誘致のほか、今後は催事や出張買取を計画している。
提携で出張買取にも進出
丸井で進む「売らない店」計画
丸井錦糸町店は約2万3000平米の売り場面積を有する。この面積は同社23店舗(通販含む)の中で4番目に大きく、年間およそ110億円を売り上げる。一方で、周辺には2~3万平米の売り場を有する大型商業施設がひしめき、競争は激しい。
かつては2階から6階まで多くのアパレルショップが入っていた時期もあったが、周辺の変化や消費者心理が徐々に変わった。変調が見られたのは17~18年頃。店舗からアパレルショップが徐々に減っていった。錦糸町店の樋口幸店長は「他店と同じことをしていても、成り立たなくなった」と言う。
丸井も時代の変化をうけ、「売らない店」を掲げるように丸井全体で14年3月期に18%だった非物販(食・サービス・イベント)部門の割合は、今期Q2には51%まで増えた。
丸井錦糸町店の5階見取り図。売り場面積のおよそ半分が「Re」ビジネスだ
第550号(2022/12/25発行)11面