世界的なインフレにより、デフレが続いた国内でもエネルギーや食品などで物価の高騰が起きている。ウクライナ問題は長引くなど世界的に混迷の時代に突入したと言われている。そのような中で、跳躍が期待されているのがリユース市場だ。本紙新年号の特集企画として2023年を読み解く5つのキーワードを紹介する。
混迷の時代にこそ〝跳躍〟するリユース市場
新たな層を取り込む絶好の機会が到来
株式相場の格言によると、今年の干支である卯年は「跳ねる」と言われている。これまでリユース市場は、バブル崩壊やリーマンショックなど、混迷の時代にこそ成長してきた背景があり、今年のリユース市場の跳躍に期待したいところだ。
新型コロナウイルスは依然、感染者を生み出しているものの、外出需要が回復するなど平時を取り戻しつつある。一方で新たな問題も起きている。昨年から起きたウクライナ問題は長期化。世界的なインフレは日本にも波及し、エネルギーや食品を中心に物価の高騰が起きている。可処分所得が伸びない中、増税の話題が急浮上するなど、消費者は生活防衛意識を高めざるを得ない状況だ。
そんな混迷の時代だからこそ、リユースに商機がある。普段は中古品に注目しない層や買取りを経験したことがない層を振り向かせることができるためだ。また、リユースは世界中で注目されるトレンドになっており、今年はリユースの攻勢をかける絶好の機会と言える。
第551号(2023/01/10発行)1面
