ドンドンアップ【第32回】、『番外編』自分で経験せんとわからんことが確実に存在するPart2

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「倒産1000本ノック」

ドンドンアップ【第32回】、『番外編』自分で経験せんとわからんことが確実に存在するPart2

2023年02月01日

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倒産1000本ノック

毎日ピンチ、でも倒産はしたことない!?古着で一世を風靡するドンドンアップ(岩手県盛岡市)岡本昭史社長による凄絶ノンフィクション体験記の第32回。

(前回までのあらすじ:カンボジアで、長年連れ添った仲間の死に直面した岡本社長。しかし、別れを惜しむ間もなくたて込む仕事の数々。起業して走り続けた30年。鋼メンタルと自負していたものの、知らぬ間に心身ともに疲れ果て、ついに難病と鬱病を併発してしまい・・・)

歩けば高速では見えない景色が見えてくる

小さな出来ることに集中する

ここ最近はメンタルも身体もボロクソだった。「無気力」なんてもんじゃない。手足が痺れた感覚で異常にダルく、指さえも動かしたくない。消えてしまいたい衝動で、常に意識をシャットダウンしたいから永遠に寝続ける。これまでも何度も鬱状態はあったけど、今までで最も最悪だ。やっぱり人間、経験しないとわからないことはある。

これを乗り越えた次はどんな自分になるのだろう。はたまた乗り越えられるのか?人としての態度、あり方に悩む。答えが出ない。ため息?絶望的な気持ち?青息吐息?胃が出そう?なんとも表現できないような嫌な気持ちがエンドレスに続く。

でも元々がポジティブだから、どん底状態4日目にして一つの真理を掴んだ気がする。今の自分で解決がつかないことはオールスルー。悩むことすら無駄だし、考えるだけで益々心身が灰色に石化してボロボロに崩れていくだけ。だから意識から消し去る。そして出来ること一つだけに集中して取り組む。そうは言っても「お金」に関わることは何も対処できないので、スッゲーどうでもいい事、例えば掃除をする。やり遂げて綺麗になるとなぜかスッキリする。回復する為にはこういうことのいい連鎖しかないような気がする。

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第552号(2023/01/25発行)22面

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