金買取相場に上値余地
2023年04月08日
今年に入り金相場が急激に上昇を続けている。金の国際相場は3月20日に1トロイオンス2000ドルを突破、田中貴金属工業の店頭小売価格は1グラム9443円(4月5日時点)と高い水準にある。そこで、本紙でリユース関連企業を対象にアンケート調査を実施したところ、金買取相場は今後も上昇するとの予想が6割を占めた。
グラム1万円超える予想も
本紙でアンケート調査を行ったところ、質店・個人事業主を含むリユース事業者において、昨今の金相場高騰が買取りに影響しているとの回答が48.9%と約半数を占めた。この内、「非常に影響がある」と回答した企業では、「貴金属の持込みが昨年比30%増」、「初年度から比較すると3倍の売上高を記録」など持込みや問い合わせの増加を喜ぶ声が多い。
コメ兵では、「24金小売相場が9000円を超えてから、テレビなどの報道を見られた方の持込みが徐々に増えました。既に金相場が上がり始めていた今年2月の全店の宝石・貴金属の平均買取客単価と比較しても、3月13日~3月29日までの平均買取客単価は約110%と伸びています」(IR・広報部 横井一雅マネージャー)。
ブランディアを運営するデファクトスタンダードでも、「金の買取量は前年同月比の1.2倍に達しました」(広報 友寄寛子氏)。昨年から持込みは増えていたが、特に相場高騰が報道されるようになった3月に入ってから目立つと言う。
第557号(2023/04/10発行)1面