経済産業省、資源自律経済戦略を策定 「4R」分野への支援・投資強化へ
2023年04月25日
経済産業省は3月31日に「成長志向型の資源自律経済戦略」の策定を発表した。3Rに「リニューアブル」(再生可能な資源に替える)を足した「4R」への支援を強化する。また資源循環分野に10年で2兆円の投資を行う。
経済産業省では20年5月に「循環経済ビジョン2020」を策定し、廃棄物増加への対策やエネルギー調達の安定性を高めるべく、サーキュラーエコノミー(循環経済、以下CE)に転換する方針を掲げている。
これを軸に、総合的な政策パッケージとして「成長志向型の資源自律経済戦略」を策定した。早ければ6月にも、CE推進に向けた制度設計などに着手する。
リユースの分野では、二次流通市場における安全性担保の責任明確化などを含めた市場整備を進める。
またPaaS(製品のサービス化)やリコマースに対する研究開発・実証・設備投資を支援するとともにDX化支援、スタートアップ支援を行っていく。あわせてCEを推進する企業を紹介する「CE銘柄」の設定などを検討する。
さらに今夏をめどに、CE推進に向けた産官学連携組織を立ち上げ、定量目標の検討を進める。あわせて設計から再利用に至るまでの情報流通プラットフォームを整備する。プラットフォームでは販売や取引の履歴および補修・修繕の履歴をデータで残し、流通を可視化する。
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