創業約50年の池部楽器店(東京都千代田区)が今、これからの50年に向けた第二創業期としてITやリユースを取り入れ事業再成長を図っている。専門性の高い新品楽器の販売を主にしてきたが、"脱・楽器店"を掲げエンタメ事業などに注力し、初心者にもリーチする。田中義章社長に戦略を聞いた。
創業50年、ITとリユースで事業再成長
"脱・楽器店"エンタメ強化
プロから初心者までリーチ
池部楽器店
田中 義章社長
渋谷に16拠点
旗艦店は「イケシブ」
── 楽器店と言えばイケベのほか、島村、イシバシ、クロサワ、サウンドハウスなどある。改めてイケベ楽器はどんな会社で、業界でどのような立ち位置にいるのか。
田中 池部楽器店の創業は1975年で、2025年に50歳となる会社です。店舗展開の中心である東京・渋谷には各専門店がのべ16拠点あります。ほかには池袋、秋葉原、大阪・心斎橋にも店舗があります。
楽器店業界は、全国的に店舗を設けて販売や音楽教室もしている某社が年商400億円超でトップ。次に200億円台の某社がいる。その次に100億円程度のプレイヤーが数社おり、当社もその一角を占める企業と思ってください。
第558号(2023/04/25発行)9面