小売りを行うリユース店の収益力はどれくらいあるだろうか。月商のほか、商品点数や売場の広さから、店舗運営が成り立つモデルを分析していく。
(1)平均月商:320万円
(2)平均月間客数:-
(3)中心客単価:-
(4)中心商品単価:2万5000円(中古クラブ)/15万円(カスタムクラブ)
(5)粗利率:-
(6)売場坪数:40坪
(7)商品点数:約1200点
(8)在庫回転日数:45日
ドット・ラインゴルフ
カスタムクラブに特化
カスタムクラブは富裕層の顧客が購入していく
中古ゴルフ店のドット・ラインゴルフ(神奈川県横浜市)はカスタムクラブや中古クラブを取り扱い、月商は約320万円だ。カスタムクラブの平均販売単価は15万円と高く、いわゆる富裕層の顧客が多い。丁寧な接客を心掛けており、それが買取りと販売の両面での常連客の醸成につながっている。
寺本竜朗社長によるとカスタムクラブとは複数のパーツを組み合わせて作るオリジナル商品で、パーツの構成には中古も新品もどちらも使われるという。メインの客層は40~70代の中高年の男性。売上対比はこの2月に限ると中古と新品で7:3だ。仕入れはすべて店頭買取でまかない、販路は店舗とネットの両輪で、年々ネット売上が伸びてきている。コロナ禍以降、アウトドアブームを受けて増えた若年層だけでなく、かつてゴルフに親しんだ中高年層の来店数も再び増えている。「新規客で継続性が高いのは若年層よりも中高年層。若年層には接客時にゴルフの不明点を解消する気遣いが必要では」(同氏)。
第560号(2023/05/25発行)10面