近畿大学の現役大学生2人が取締役を務め、リアルフリマを定期開催しているHAGI(大阪府大阪市)が、複数のインフルエンサーらに出店させる「アーバンフリマ」に力を入れている。ファッションインフルエンサーらが自身の私物を販売。彼女らをフォローする多くの若者たちが集結し、会場は盛り上がりを見せている。今後は1万人を集客する大型化を計画し、今夏には開催したい考えだ。
若者集結 今後は1万人規模目指す
インスタでオファー
インフルエンサーをフォローする若者が集結した
同フリマはすでに東京と大阪と名古屋で開催し、招いたインフルエンサーは計200名にも上る。1日の売上(出店者らの総売上)は好調時には40万円ほど。基本的に出店したインフルエンサーから売上の10%を手数料として差し引き、さらに来場者から入場料800~1500円を徴収することで収益を上げる。開催場所はホテルのロビーやカフェの店内などで、屋内との相性がいいという。招いたインフルエンサーはいわゆるマイクロインフルエンサーと呼ばれる層で、フォロワー数が数万~十数万人程度であり、ユーザーとの距離が近い点が特徴。同社は彼女ら・彼らにインスタで直接DMを送って出店をオファー。100名に送ると5~10名程度から返信があった。出店候補先のリサーチ方法は、まず地域で影響力のあると思われるインフルエンサーをインスタで見つけ、そのフォロワーをたどることで芋づる式にさらなるインフルエンサーを見つけていった。「これまで定期開催していたフリマでは若者の集客が少なかったが、インフルエンサーらに来てもらうことでおのずと彼女らと会いたい若者層も集められた」と岡本萌花取締役。イベントの反響は大きく、3時間で90万円を売り上げたことも。
第560号(2023/05/25発行)18面