メルカリGMV1兆円
2023年08月25日
フリマアプリ大手のメルカリ(東京都港区)の2023年6月期における国内マーケットプレイスのGMVが前期比10%増の約1兆円規模になったことが分かった。サービス開始から今年の7月2日に10年を迎えた。月間のアクティブユーザーは2200万人強に及ぶ。
開始から10年、月2200万人が利用
メルカリは今年7月2日に10周年を迎えた
メルカリは2013年7月にローンチ。開始当初は手数料無料でユーザー獲得を図り、翌年5月に200万DLを突破、この時期からテレビCMを開始し認知を広げていった。スマホの普及に伴い、ネットショッピングの需要が増加。一方、スマホで手軽に出品できるようになったことで、これまでネット売買の経験がなかった大衆層を取り込んだ。CtoCでは、先行するサービスが既にあったが、PCでの利用が主体であったため、ビジネスマンなどのリテラシーが高い層や事業者の利用に限られていた。
同社はその後も、宛名書きが不要で、全国一律の送料で送れる「らくらくメルカリ便」や「匿名配送」の提供を開始するなど、アプリのみならずユーザーの利便性の改善を図り、支持を伸ばしていった。同社の国内サービスにおけるGMVは右肩上がりで伸びており、2023年6月期には1兆円に迫る9846億円となった。
サービス開始当初は20~30代の主婦やOLを中心に利用者を増やし、これらの世代が7割強を占めていた。今では6割弱にまで低下し、50代以上の利用者割合を大きく伸ばしている。また、商品カテゴリーにおいても大きな変化が見られる。2014年時は「レディース」が37%と最も高い割合を占めていたが、2023年では、本・ゲーム・おもちゃといった商品が含まれる「エンタメ・ホビー」がこれを上回り28%を占める。
第566号(2023/08/25発行)1面